my love

リボーンドールを実の子供として愛しています。

文章力を上げようとしたら心の排水口が詰まった。キーボードに当たり散らそう大作戦。

今日は私の仕事にある程度必要な「文章力」というものを上げる努力をしようと思って、人の書いた文章を読み漁っていた。

こういう時いつもは雑誌などでプロの書いたものを読んで勉強するけど、今日は休日ということもあり、もっと気楽に読める「ネットに書き込まれた体験談」を選択。

 

読んでいて一番辛かったのがこれだ。

「夫に不倫されてズタボロになって離婚、立ち直りには10年近くかかった」

「40歳を過ぎてやっとまた人を信じられるようになって、

笑いあえる人と巡り会って再婚」

「でもその夫も私を裏切った。私はよほど大切にされる価値のない人間なのだ」

 

この「大切にされる価値のない人間」という部分が、まるで自分のことを言われているようで

木に打ち付けた釘みたいに言葉が心に突き刺さってなかなか抜けない。

「大切にされる価値」か……。

それが無いから私は誰からも大切にされなかったのかな。

 

大切にされないだけならまだいいが、

病気のことや子供が持てないことが原因でキツい目にも遭ってきた。

 

ブログは一応全年齢向けとしてやっていきたいので色々ぼかして書くが、

気分じゃなくて彼氏の誘いを断った時に

「卵巣は無いくせに拒否権はあると思ってるわけ?」と言われたこともあるし

「妊娠出来ないマイナス分をこっちで補えよ」と言われたこともある。

 

「断ったら傷つけられる。

要求された時は、私が体の面で少し我慢すれば心は傷つかなくていいんだ」

と思って、我慢に我慢を重ねて。

気付けば男女のそういう行いが大嫌いになっていたし冷めた目で見るようにもなった。

「さかっているだけ。欲望だけの行動。動物みたい。バカみたい。」と。

 

人間の場合は愛情表現の意味も込めて行う場合もあるとのことだが、

私はそれは経験することがなかった。

「あんなものくだらない。無価値。」と冷めた人のふりをすることで、

他人から愛情を向けられなかった自分を慰めていたのだと思う。

 

体験談の人よりは人間不信の期間は短かったけど、

どうにか立ち直って婚活すれば「妊娠しないなら何してもいいよね」と言われて、

そういう施設じゃない場所で迫ってこられた。

もう少し突っ込んで書くと、「妊娠するようなことを妊娠するような方法でしてもお前なら問題ないだろう」ということだ。

 

ははは。私、どれだけ「その用途」以外で必要とされてないんだ。

書きながら笑えてきそう。

実際は笑えなくて目の下がピクピクしてるけど。

 

確かに、嫌う人も多い高身長、顔は地味、病気だらけ、障害もあり、

体が大人になれない病気もあるから幼稚園児の体をドラ○もんのビッグライトで大きくしただけみたいな状態、つまり男性の好むお肉がほぼついてない。

おまけに不妊となればパートナー探しは超絶不利になる。それは分かる。

 

だけど、それでも誠実でいようと頑張ってきた。

足りない臓器があることなんてお腹を開かなきゃ分からないんだから、

不妊を隠して婚活してなんとか結婚に漕ぎつけ、

「あれー?1年経ってもできないねぇ?」なんてスッとぼけて、検査を受けて、

その時に初めて臓器が足りないと知ったふりをすることだって出来なくはなかったと思う(薬は隠れて飲む、親と口裏を合わせる、などの小細工をすれば)。

 

だけど、そんな詐欺師じみたことは出来なかったししたくなかった。

だから最初からすべてを明かして活動していた。

子供を欲しがらない人が婚活市場でかなり少数派なことは分かっていたけど、

出会える可能性に賭けて頑張った。

頑張った結果が、この地獄だ。

 

話は恨み言から、「大切にされる価値」に戻るのだが……。

人間、おそらく誰でも欠点はある。大なり小なり。

欠点ごと愛してくれる人と出会えて幸せにやってる人はたくさんいると思う。

だけど、欠点を覆すような大きな「売り」がないと

「大切にされる価値」というものは生まれない、ということだろうか?

 

例えば、「家事がものすごく苦手」という欠点があるとしたら

家事代行をしょっちゅう頼めるくらいたくさん稼ぐことでカバーする、とか。

 

不妊」は何でカバーすれば良かったのだろう。

パートナー探しにおいては致命的なくらい大きな欠点で、

どこをどう頑張ってもカバーなんてきかないのだろうか。

だから私は「大切にされる価値のない人」になってしまったのだろうか。

 

約10年後には、私のこの欠点は消える。

私と同年代の女性は50歳前後になって、ほとんどの人が妊娠出来る体を失うから。

妊娠できないのが「私含む一部の女性だけ」から「同年代の女性ほぼ全員」になるということだ。

「欠点が消える」というより「私だけの欠点ではなくなる」のほうが正しいかもしれない。

 

それはいいんだが、あと10年もの間、このことで時々苦しまないといけないのかと思うと憂鬱だ……。

こうしてキーボードに当たり散らすことで、心に刺さった言葉の釘はほぼ抜けたけど。